女性の服を着よう
トランス初期はどこでどんな服を買えばいいのかすら分からないと思います。ここではそれを見ていきます。
目次
- 1 理解しておくべきこと
- 1-1 男女の骨格などの違い
- 1-2 憧れと現実の乖離
- 1-3 TPO
- 2 どんな服がいい?
- 2-1 サイズ
- 2-2 アウター
- 2ー3 カーディガン・パーカー
- 2-4 トップス
- 2-5 スカート
- 2-6 パンツ
- 2-7 タイツ
- 2-8 靴
- 3 下着
- 3-1 ブラジャー
- 3-1-1 ブラの種類
- 3-1-2 サイズの測り方
- 3-1-3 胸の盛り方
- 3-2 ショーツ
- 3-2-1 ショーツの種類
- 4 どこで買う?
- 4-1 通販
- 4-1-1 ニッセン
- 4-1-2 ハッピーマリリン
- 4-1-3 夢展望
- 4-2 店舗
- 4-2-1 しまむら
- 4-2-2 ユニクロ・GU
- 4-2-3 ZARA・H&M
- 5 まとめ
理解しておくべきこと
それにあたり、まず理解しておくべきことがあります。これをないがしろにしては綺麗な服を買っても上手く着こなすことはできないでしょう。
1-1 男女の骨格・筋肉・脂肪などの違い
まず男性と女性では身体のつくりが違います。骨格から始め、筋肉や脂肪の付き方も異なります。その関係から簡単に言うと男性の体型は▽型をしており、女性は△型となっています。女性は上半身が薄く下半身にボリュームがある体型をしているのです。また、肋骨と骨盤の違いから女性には明らかな「くびれ」があるのも男性と違う点のひとつです。この「くびれ」と「下半身のボリューム」、これが女性らしさであり、服装もそれを意識して選択する必要があります。逆に言うと男性的な上半身中心のゴツさ、くびれのないストレートなシルエット、小さなお尻を誤魔化すテクニックが必要ということになります。
1-2 憧れと現実の乖離の理解
トランスを始めたばかりの初期のMtFにありがちなのがやたらとフェミニンで乙女乙女した服装を着たがることです。
やたらヒラヒラが多いものや明らかに年齢層が低いものは避けてください。高校の制服などもってのほかです。長年男性として育ってきて女性の服を着れなかったことでの憧れは分かります。しかし女性=可愛くてフェミニンではありません。コスプレではないのですからあくまで自分に合った服装を選んでください。
自分に合った服装というのはまず①年齢 ②体型 ③全体の雰囲気に合わせた服装です。40代の人が10代や20代前半の服を着ても浮くだけです。筋肉ゴリゴリの体型の人がシルエットを強調する細身のアイテムを身につけても似合いません。男性的な雰囲気がまだ拭いきれない人はできるだけ地味な服装がいいです。
1-3 TPO
TPOは、Time(時間)Place(場所)Occasion(場合)の頭文字をとった言葉です。つまり時間や場所、場面に応じた服装をするようにしてください。カジュアルな場所にはカジュアルな服装を、オフィスではスーツもしくはオフィスカジュアル、デートで高級そうなレストランに行く予定ならエレガントにキメてください。一言で言うと「浮かない」格好をしてください。上のロリータファッションで街中を歩くのはTPOをわきまえていないと言えます。できるだけ周りに溶け込むような自然なファッションに心がけましょう。
くれぐれも改名のとき裁判所にメイド服で行くようなことはないようにしてください。
どんな服がいい?
では具体的にどのような服装がいいのでしょうか。
2-1 サイズ
まずサイズですが、メンズとレディースでは同じ表記サイズでも実寸が異なります。例えばメンズでMサイズなのでレディースもMを買えばいいのかと言えばそうではありません。基本的にレディースのサイズ表記は男性よりも実際は小さい寸法となっています。なのでメンズサイズよりも1ランクもしくは2ランク上のサイズを購入するのがいいでしょう。メンズでMサイズの人はレディースではLかLLを購入すると失敗が少ないです。それと、レディースの服は同じサイズ表記でもブランドやデザインによって実寸が全然違います。もうほとんど目安程度と考えましょう。
2-2 アウター
アウターとは主に冬に着るコートやジャケットのことです。アウターは全身のラインを隠してくれるので好きなものを着ればいいと思います。
2-3 カーディガン・パーカー
春先から夏にかけて活躍するのがカーディガンとパーカーです。トランス初期の生物学的男性は筋肉質なので腕の筋肉も割れています。それを露出すると男性的な特徴が出てしまいます。暑くてもカーディガンやパーカーを活用してそれを隠しましょう。そもそも生物学的女性でも日焼けを防止するために夏でもこれらを着てる人が多いです。同じ格好をするだけです。と言っても実は私は着用してません。暑いから…。トランス初期は腕を出すことに抵抗があったのですが、今は皮下脂肪もついて筋肉が目立たなくなったのでいいやって思いまして。
2-4 トップス
トップスとは上着のことでTシャツやブラウス、カットソーのことです。アウターに対してインナーとも呼ばれます。トップスはできるだけゆったりしたサイズを選ぶようにしてください。レディースにはくびれのラインを強調するため少しタイトなものがありますが、くびれのない男性がそれを着てもシルエットを活かすことができません。ならばいっそゆったりした服でシルエットを誤魔化しましょう。
また、ここでは肩幅を強調しないタイプを選ぶのが重要となります。具体的には首回りが小さいものやタートルネックは肩全体を覆うことから幅を強調させてしまいます。よってそれらは避けてください。逆に胸元が大きく開いたものがいいでしょう。
首回りのスタイルにはVネックとUネックがあります。Vネックは大人の格好良さを演出し、Uネックは柔らかさを出します。これは好みですが、私はUネックを選ぶのが無難ではないかと思います。Uネックの方が首回りが広いデザインのものが多いため肩幅も狭く見せることができます。
また、トップスはウエストインスタイルにはしないでください。男性にはくびれがありません。トップスをウエストに入れて映えるのはくびれがある生物学的女性の特権です。
2-5 スカート
上でも説明したように、男性の体型が▽なのに対し、女性は△です。下半身にボリュームを持たせる必要があります。そのためには下側がふわりと開いたフレアスカートが有効です。逆にストンとまっすぐに落ちたIラインのスカートやタイトスカートは避けてください。ボリューム不足になります。
2-6 パンツ
パンツ(ズボン)でもいいですが、女性のお尻の大きさにはどうしても負けてしまい、結果的に下半身のボリューム不足になることは否めません。パンツの場合はシルエットが出やすいスキニーパンツは避け、ワイドパンツやガウチョパンツがいいでしょう。※身長175㎝以上の方はスキニーパンツは似合います。モデルのようになるので着てもいいでしょう。でも太っている人は避けてください。
2-7 タイツ
タイツは冬のスカートの下に着るものですが、身長が170㎝を超える人は市販の普通のものでは股下が足りないことでしょう。そのような人はこちらの商品が便利です。私も使っていますが177㎝の私でも余裕で着れます。それ未満の普通の身長の人は市販のもので十分です。
2-8 靴
男性はおよそ靴の長さくらいしか気にしていないでしょうが、女性の靴にはそれに加え幅というものがあります。ワイズと呼ばれ「E」で表記されます。生物学的女性は足の幅も小さいため2Eや3Eが主流ですが、私たちMtFは悲しいかなそれではキツすぎます。4Eから5Eのものを選んで購入した方がいいでしょう。
下着
次に下着について見ていきます。
無料版はここまで!
この先をお読みになりたい場合有料版をご購入ください。有料版を購入していただくとこの記事だけでなく、当サイトのすべての記事が読み放題となります。