クンダリーニ覚醒と呼ばれる体験、あるいは「エナジーオーガズム」とされる状態。これらは単なる神秘的現象として語られることが多いですが、実は脳内のホルモン分泌や神経経路と密接に関係した、“身体を通じた変性意識”とも言える現象です。
快楽ホルモンと神経回路の動き
クンダリーニ覚醒時に多くの人が体験する、恍惚感、至福感、そして“世界との一体感”——その背景には、脳内で分泌されるドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンなどの快楽ホルモンが深く関わっています。これらは報酬系、特にA10回路(中脳腹側被蓋野から側坐核へ向かう経路)と呼ばれる領域が活性化することで、一気に脳内に放出されるのです。
この状態は、単なる性的快感を超えた、身体・精神・意識の全領域を巻き込むトータルな恍惚状態に至ります。
会陰部と迷走神経:深い快感のルート
特に注目すべきは「会陰部」です。
この部位は非常に強い神経密度を持ち、ここへの微細な刺激やエネルギーの集中は、迷走神経を経由して脳幹や辺縁系にダイレクトに伝達されます。これは他の知覚経路と比べて非常に直結的で、短時間で意識を変容させる力を持っているのです。
★迷走神経は唯一腹部まで達している神経系で、これは脳に直接繋がっています。
つまり、
>会陰部の刺激 → 迷走神経経由 → 脳幹や辺縁系に直撃 → 恍惚、陶酔、至福、そして変性意識へ
また、先ほど言ったように脊髄を通じて脳幹部(特に延髄と脳幹網様体)へほぼ直通していて、「深い快感」や「恍惚感」を生み出すというメカニズムも明らかになりつつあります。直接なので他の知覚神経とは比べものにならないほどの強烈さがあります。
エネルギーの波が脳を超える
このような神経経路の働きにより、エネルギー体験はただの官能的現象ではなく、“覚醒”や“気づき”を伴った意識変容へとつながります。
多くの覚醒者が語る「内側から吹き上がるような光」や「宇宙とひとつになる感覚」は、脳の報酬系が最大限に活性化し、自我が溶けるような意識の状態に導かれた結果なのです。
まとめ:神経と“覚醒”の融合
クンダリーニ覚醒やエナジーオーガズムは、単なるスピリチュアルな出来事ではありません。それは、神経と脳内物質が織りなす“覚醒の科学”でもあるのです。
迷走神経により報酬系、A10回路が活性化されることで、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンといった快楽ホルモンが一気に放出され、身体を超えて“存在そのもの”と一体になるような体験へとつながっていくのです。これらの快楽物質が一気に出る現象はあまりありません。それがクンダリーニ覚醒ではできるのです。
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これは神話ではなく、体験できるリアリティ。
その扉は、すでにあなたの中にあります。
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